メメント(Memento)

2000年に公開されたアメリカ映画。クリストファー・ノーラン監督作品。監督の弟であるジョナサンが書いた短編『Memento Mori』が元になっている。ストーリーを終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していくという斬新な形式をとっている。2001年に日本でも公開され、日本語版DVDもある。

ある日、主人公・レナードの妻が、自宅に押し入った何者かに強姦され、殺害されてしまう。レナードは現場にいた犯人の一人を銃で撃ち殺すが、犯人の仲間に突き飛ばされそのときの外傷で、10分間しか記憶が保てない前向性健忘になってしまう。復讐の為、犯人探しを始めたレナードは、自身のハンデをメモをする事によって克服し、目的を果たそうとする。出会った人物や訪れた場所はポラロイドカメラで撮影、写真にはメモを書き添え、重要な事は自分の体に刺青を彫り込んだ。しかし、それでもなお、目まぐるしく変化する周囲の環境には対応し切れず、困惑し、疑心暗鬼にかられていく。


この映画はとにかく脚本がよく出来ている。殺人事件の謎に観客も巻き込まれていく。10分しか記憶がもたない男のその10分間の行動が終わると、また10分前の行動がながされる。すると、予期しない過去に観客は驚く、というこの繰り返しが10回くらい続く。このアイデアだけでもう勝ったようなものだ。

ちなみに、 DVDには『リバース再生』の特典があり、全てのシーンを時系列順に観れる機能がある。

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