クレーヴの奥方(La lettre)

マノエル・ド・オリヴェイラ。第52回カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされ、審査員賞を獲得した。2001年に日本でも公開され、日本語版DVDも出ている。ラファイエット夫人による小説が原作だが、現代の物語に改変されている。

美しい上流階級の娘カトリーヌ(キアラ・マストロヤンニ)が家柄も人柄も申し分のない歯科医に見初められて結婚するが、とあるパーティでライブ演奏をした人気ロック歌手と一目で惹かれ合ってしまう。カトリーヌはロック歌手を想いながらも彼の誘いには乗らず、夫への貞節を守るが、夫にその想いを打ち明けてしまう。そして夫は悲しみのあまり病死してしまい…。


キアラ・マストロヤンニの美しさが際立つこの作品では、無言のうちにある人物たちの熱い情念がなぜだか伝わってくる。格調のある傑作だ。

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