2006年に出版された『
死都ゴモラ』という本を元に作られた
映画。2008年カンヌ映画祭のグランプリを獲得した。日本でも2011年に公開され、
公式HPもある。日本語版DVDはないが、
イタリア語版ならある。
ナポリのマフィアが具体的に何をしているかってことについてのドキュメンタリータッチの映画で、題名の「ゴモラ」はナポリマフィアの別名「コモラ」とかけてある。
今までのマフィア映画と違って、カメラを肩に、淡々と迷路のような郊外の貧しさと暴力を撮っていく。圧倒的な事実の描写が説得力を持たせている。観客はまさに終わりのない生々しい悪夢に迷い込んだ感覚を持つだろう。
映画としてはエピソードの単なる羅列に終わっているし、本の中からもっと面白いエピソードをひっぱってこれたとは思うが、それでも重要な作品であることに変わりはない。時代を画す映画だ。
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